ドラマティックな人気曲「革命」
クラシックやショパンをよく知らない人でも、この曲の派手なパッセージは耳にしたことがあるはず。
とにかくドラマティックでカッコいいというのが、ぱっと聞いた印象ですが・・・
実はこの曲に込められているのは、怒りや悲しみだそうです。
フレデリック・ショパンは主にフランスで作曲活動をしたので、音楽史上ではフランスの作曲家として扱われますが、出身はポーランド。
その祖国ポーランドにロシアが侵攻した1831年11月とほぼ同時にこの曲は発表されています。
体が弱くて戦いに参加できない怒りの感情を曲に込めたといわれています。
基本データ
- 正式名: Etude op.10 No.12(練習曲ハ短調作品10-12)
- 調性・拍子: ハ短調 2/2
- テンポ: アレグロ・コン・フォーコ(160程度)
すごく速くて、音数が多く、きらびやかですが、ゆっくり弾いて分析すると、同じ音型の反復が意外に多いのがわかります。
とても難しい曲ですが、プロのピアニストの多くが、「すべてのピアノ曲の中で、もしくはショパンの作品の中でも、最も難しい作品かというと、そこまでではない、さらに難しい曲がある」と言います。
とはいえ、この作品を一通り弾けたら、周囲の人が唸ることは確実です。
「革命」のyoutube動画集
辻井伸行氏の演奏
かなり速めのキレのある演奏です。
根津理恵子氏の演奏
テンポ的にこちらの方がオーソドックスか、と。
細部の表現は、管理人が聞き慣れたものとは違うところがいくつもあります。
そういう時も、いったん頭を白紙にして何度も聞いてみると、発見があったりします。
横内愛弓氏の演奏
東京音大卒業後、ピアニストして活躍され、いろいろな曲のyoutube動画をアップされている方です。
この動画ではあまりわかりませんが、ツンツンしてない、癒し系のキャラの人です。
私は、演奏の前後の様子もほのぼのと楽しめるので、この人の動画をよく見ています。